昨年、エネルギー管理士(電気分野)の試験を受けて、9/15に無事合格となった。
しかしこの資格、合格しただけでは免状が発行されない。免状が必要ならば、別途申請しなければならない。
免状交付申請について(エネルギー管理士試験合格者の方)|エネルギー管理士免状の交付に関するご案内|省エネルギーについて|資源エネルギー庁
免状の発行には、実務経験の証明が必要となる。これが結構なハードルだったので、実体験を記載する。
エネルギー管理士申請に必要な実務経験
エネルギー管理士の免状交付について、以下の記載がある。
“(合格者に対する免状の交付) 第6条 経済産業大臣又は指定試験機関は、試験に合格しエネルギーの使用の合理化に関する実務に一年以上従事した者に対して、免状を交付する。”
免状交付申請について(エネルギー管理士試験合格者の方)|エネルギー管理士免状の交付に関するご案内|省エネルギーについて|資源エネルギー庁
「エネルギー使用の合理化に関する実務」とは何だろうか。
申請ページのFAQにて、以下の記載がある。
ここでいう実務とはエネルギーを消費する設備及びエネルギーの使用の合理化に関する設備の維持並びにエネルギーの使用の方法の改善及び監視をいいますので対象となる設備(以下の設備の例を参照)とその実務内容(運転・操作・管理・監督等)を記載してください。
電気の場合:発電設備、送電設備、受電設備、変電設備、配電設備、電動力応用設備、電気加熱設備、空気調和設備、電気化学設備等
この中に「空気調和設備」というのがあるのがポイント。ネットでの書き込みの中に「職場のエアコンの管理」で申請したというのがあるのがそのせい。
確かに、管理ならば申請は通るけれど、単純にON/OFFだけではだめ。
照明設備でもよいらしいのだけれど、それも単純にON/OFFだけではだめ。
実際に申請した業務内容
私の場合は、業務は研究・開発設計で、本来だと対象外。
ただ、研究部門に居たときに「エネルギーの合理的利用の研究用の配電設備(蓄電池、発電機含む)の管理運用」を行っていたため、それでよいかを資源エネルギー庁にメールにて問い合わせた。
すると、折り返しで電話がかかってきて、いくつかの質問(どういった設備か、単純にスイッチのON/OFFだけではないのか)などを答えて、その内容ならばよいとの回答をもらった。
電話だけでは記録に残らないので、メールの返信をいただいてそれを同封した。
社印をもらうために
資源エネルギー庁にOKをもらっても、実は社内の申請に手間取った。対象の研究設備がお客様のものであったため、お客様のエビデンスがないと会社として許可できないとのこと。
お客様も、研究設備の設置者が別とのことで、無駄な時間がかかって、結局数か月が過ぎてしまった。
最終的に、書類に上記の内容と社印を押してもらって、申請することができた。
申請から免状発行まで
申請は11/30で、到着は1/25。20日前後ににその月に申請された分をまとめてやっているのか、少し時間がかかった。
免状の送付状には、電話とメールで回答いただいた資源エネルギー庁の方の名前も書いてあった。担当者は一人でさばいているのかもしれない。
これで無事、エネルギー管理士を名乗ることができる。
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