さて、文化的に映画を見てきました。場所はおなじみ、市川コルトンプラザ。
全席予約が可能なので、前日までに友達に席を予約しておいてもらいました。最近というか、シネコンだと、ネットで予約が当たり前の時代になったもんだ。
そして、見た映画は、「ワールド・トレード・センター」と「父親たちの星条旗」。暗くなるか、泣けるか、元気がでるか、そういった感じのチョイスだわな。
以下、ネタバレになるかもなので続きで。
「ワールド・トレード・センター」は、9/11の同時多発テロで生き残った警察官の話。どちらかと言えばドキュメントタッチで、エンターテイメント性は少ない。
そういう流れなので、現場の混乱状態と、安否を心配する家族の視点。流れ的には今ひとつ盛り上がりにかける。
わたしは、9/11発生当時、消防士のドキュメント番組を昔見ていたので、そのときの流れが頭にフィードバックしていた。というより、あの日の時間の流れがある程度頭に入っていないと、そのときに実際何が起こっていて、現場でそうなっているのかが理解できないかもしれない。
たとえば、1台目がビルにぶつかる→少し時間が空いて2台目がぶつかる→1つめのビルが崩れる→2つめのビルが崩れると言う動きが、現場視点だとまったくわからなかったことが良くわかる。
それと、断続的に聞こえる「バシーン」という落下音が、何が落ちてきている音なのかとか。
ドキュメンタリータッチであったので、盛り上がりというよりは、こんなことがあったんだよねと再確認するような感じでみると良いかもしれない。
そして「父親たちの星条旗」。
硫黄島の戦争をアメリカ側から見た映画ということで、どのように描かれるのか興味があったのだけど、どちらかと言えば、硫黄島戦時点でのアメリカ政府の経済的苦しさと、英雄を作り上げて世論を味方につける必要があったという裏話的なこと、そしてそれに巻き込まれた兵士の苦難やその後の話が中心。
アメリカの昔の戦争映画的な話でなく、悲惨な状況を訴えかける話でもなく、坦々とした印象。
友情とか、現場のことを上は何もわかっていないとか、共感できることがあったにはあったけど、それほど心に訴えかける映画ではなかったかな。でも、自分たちでは思っていない英雄へと祭り上げられるむなしさは残る映画なので、それは成功しているのかもしれない。
アメリカでは感動の嵐とかになっているのだろうか。
オープニングで「硫黄島からの手紙の予告編も最後に上映しますので、終わってもそのままでお待ちください。」と有ったのだけど、最後まで見て、その予告編の方が心に残ったな。そっちのが日本人向けだと思う。
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