わたしは結構通勤時間が長く、1日のうちの結構な時間を電車の中ですごしています。
また、車での移動があまり好きでは無いので、休日も電車を利用することが多い。
そんな中で目に留まったのがこの本です。
この本の作者は、「心の休ませ方―「つらい時」をやり過ごす心理学」に紹介した本も書いている加藤氏。正直、あの本には強烈な印象を持ったのだけれど、今回買ったこの本の前書きにこうある場所で、この作者への印象が少し変わった。
心の休ませ方―「つらい時」をやり過ごす心理学
BookOffの閉店間際に滑り込んで店内を回っていたら、よさげな本が目に留まりました。
本には青い帯がついていて、ちょうど表紙の船が青い海に浮かんでいるような、なんとも癒しの本な気がして購入しました。
でも、まったく休まる...
そこでわたしは、幸せへの願いをドイツのダムシュタットという街に捨てた。幸せになりたいと言う願いをそのものを、心の中で断ち切った
作者の人が30代のとき、本当に不幸でどうしょうもない時にドイツで電車に乗った時の話だ。
内容は本を読んでもらった方がよいのだけれど、このくだりの最後はこう締められている。
それから、30年以上の時が流れた。わたしは、「自分も一人の人間として幸せになっても良いのだ」と思い、捨てた幸せへの願望をもう1度拾いに、ダムシュダットの街に行った。
この本は、良くある自己啓発本ではなく、電車を人生として捕らえ、その時間の活用方法や、電車で通勤することがイヤになるようなビジネスマン向けに書かれている。この作者独特のきつい言い回しや、それはちょっと違うんではないのか?というところもあるのだけれど、全体的に見てなかなかの本だと思う。
途中に挿入される短いコラムも癒される感じ。わたしのように、通勤時間の長い人は、読んでみるといかがでしょう。値段も薄さも手ごろだし。
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