「うつ」な人ほど強く優しくなれる

 年明けに本屋をめぐっていたら、農場主の日常 「うつ」な人ほど強くなれるで書いた本の作者、「野口 敬」さんが出した新しい本を見つけました。

「うつ」な人ほど強くなれる
 出かける用事があって、帰りにふらりと寄った本屋に、目を引かれる本がありました。でもまあ、買うほどでもないかなと思って本屋をあとに。  地元で、「BookOff」にふらりと入ると、同じ本が目の前に。  これは何か、見えない力が働いている...

 この作者は、心理学者ではなく、自分自身の深いうつ病の体験をもとに、「うつ」に至る人はどんな人なのかの紹介と、うつに陥っているひとの気持ちを少しでも軽く、前向きにすることを目的に書かれていると思う。
 最初の「心の地震の震度表」はひどく参考になる。この表の度合いは正直、「うつ」を体験した人しかわからないと思う。わたしの場合、ごく軽い物だと言うことで少し安心。
 特に繰り返されるうつの4大特徴、「孤独感」、「絶望感」、「恐怖と不安」、そして「自分自身を責める心」。うつ病では、これがスパイラルになって襲ってくる時がある。常時繰り返されるときは、それはそれは生き地獄の苦しみであると。
 どんな人でも、多かれ少なかれこういった心はあると思う。でもこの本、読んでいると泣けてきたのは何でだろう。
 うつ病では無い人も多分共感することは多いと思う。特に感銘を受けたのは以下のくだり。要約すると、

 日本では、男は「サムライ」である。厚生省の調べで、うつ病にかかる人はは女性の方が男性の2倍多いといわれているが、うつ病と密接に関係がある自殺率は、男性の方が女性よりも2.5倍多い。このことは、男性はうつ病に陥っていても、適切な治療を受けず、がんばってしまう人が多いことを物語っているのではないだろうか。

 確かにそうかもしれない。厳しいうつに襲われている人は、精神科なり何なりに行って早めに相談すべきだと思う。
 最近見慣れたことばの、「うつは心の風邪」というのは、誰でもかかる普通の病気なので、早めに医師の診察を受けようということだと思う。
 この本を読んだことで、果たして強く、優しくなることはできるんだろうか。

サクラキャンドル

 都内在住。理系高校理系大学を経て、電機関係の会社でリーマンやってます。
 仕事内容とサイトの内容はほとんど関係がなく、趣味の延長線上でいろいろと紹介します。

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農場主の日常

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