昨年、父親たちの星条旗を見たので、続編的な硫黄島からの手紙を見たかったのだけれど、12月中はちょっと忙しくて延び延びになっていました。
たまたま、府中にもシネコンがあって、そこでやっているということで見ることに。
正直、「父親たちの星条旗」は記録映画的で盛り上がりに欠ける印象だったので、この映画には期待していました。予告編で泣けそうな印象だったし、12月にTVでやっていた特集「硫黄島の郵便配達員」が結構良かったので。
そもそも、アメリカ映画で日本人の心をどんな風に作るかなと。
ネタバレ気味なので続きへ。
オープニングからはじめは、新しい司令官(栗林中将)が硫黄島に赴任してくるところから始まる。そこで、いかにもな日本の司令官とぶつかる感じで行くのだけれど、ちょこっと不自然な感じ。
アメリカ留学の経験を持っていて、アメリカのことを知っている司令官と、アメリカを知らない現地将兵との対立というかしそうの違いを中心に据えている感じ。
予告では、「5日で落ちるといわれた硫黄島を、36日間戦い抜いた男たち」とあるので、戦略と、兵士の心とを書いた物かと思っていたのだけれど、どうもそのあたりはあいまいになっている感じ。
途中、栗林が戦略を立てようとするが、対立している将兵が勝手に動いてどんどん戦略が悪くなるような描写がでてくるので、結局なんで36日守りきれたのかが良くわからなくなりつつある。
まあ、この映画の本質はそこではなくて、どういう気持ちで兵士たちが戦っていたかを書きたかったのかなとも思う。
先に見に行った友達が、「あれは、予告編が一番ぐっときますよ。」と言っていたのだけど、そのとおりだと思った。
このブログの横に出している人気映画のランキングでは、このところこの映画がずっと1位なのだけど、どうも客層が高めであって、あまり映画を見に行かない中高年の人たちが見に行っているところが大きいかと思う。今年はつりバカ日誌とかもないしね。
コメント
サクラさんこんにちは、初めてカキコします。
この映画は史実を描いた「硫黄島―太平洋戦争死闘記(リチャードFニューカム著)」という本をベースにした映画の様ですね。
日本軍内部のいざこざはあったものの、意見の合わない指揮官は更迭され、結果として栗原中将のとった戦術は米側7千人の戦死者、2万人の戦傷者と、日本軍守備隊2万人を上回る損耗を強いられた有史最悪の戦闘として米人にも深く記憶されているようです。
ちなみに、西中佐が米国人捕虜をとらえて話をする場面なども、前書にエピソードとして描かれており史実のようです。
やああ、いらっしゃい。
はぁなるほど。結構史実に基づいているんですな。勉強になります。
わたしは正直、その辺の話詳しくないのですが、一回その本を読んでみるのも良いかもしれません。